MR2 AW11の電動格納ドアミラーの分解
運転席側のドアミラーの電動格納機能が動かなくなったので分解してみました。
MR2 AW11の最終型G-Limitedには電動格納ミラーが付いています。以前乗っていた88年式にはついていなかったので地味に便利です。しかし、気がついたら運転席側だけ格納しなくなってしまいました。最初は夏場のボディが熱くなった時のみしか症状が出なかったので放置していたのですが、ここ最近冬場でも動かなくなってきたので念のため分解してみることにします。症状としてはリトラクトのボタンを押してもモーターの音が聞こえるだけで格納しないというものです。
まずはドア内装を分解して、ミラーを取り外します。すでにこの時点で格納できなかった原因の一つかもしれない、カプラの不良を発見!カチッとハマっていませんでした。
取り外して部屋で作業。トヨタの車はミラーだけ取り外せるように出来ているらしく、このようにタオルなどで包んで下に引き出すと外れるようなっています。
修理書にもこのように書かれています。
うまくいくとこのように外れてくれます。ミラーが割れるよりもミラーが固定されているプラスチックが割れないかヒヤヒヤしました。ビビりながら作業したのでミラーを外すのに10分程度かかってしまいました。
このようにプラスチックの爪で固定されています。ミラー側の紙はなんでしょうかね?(写真下側がミラー上部)
かなり汚れてます。東海理化製?
中央のスプリングと留め具を回して外すと中に白いグリスが塗ってあります。
これが留め具。
黒いプラスチックの台座を取り外します。下のモータ部分とは2本のピンのような部品で接続されていて、モーターが動いた時ピン下側のネジ部分が回り、ミラーの位置変更ができるような構造になっているようです。このピンは本来回しながら外すと思うのですが、ネジきり部分が若干削れているのか写真のように1本は台座とともにスッポ抜けてしまいました。
中身を取り出し、モーターのカバーを外します。モーターはFA-130タイプモーターのようです。ネジで止まっているようで、若干加工しないとミニ四駆のモーターをそのまま流用することはできないかも。今回はモーターは動いてるので交換しません。
このギヤはプラスチックのような素材でできています。ここが割れていたり、ギア内部が削れてモーターピンが回ってしまったりといったトラブルもあるようですが、この個体は全く無事のようです。でもグリスが全く無い(!)下側の金属ギヤにもグリスはありませんでした。元々無かったのでしょうか?
取り外せる部品は中性洗剤で洗って汚れを落としました。25年分なのでかなり汚かった。
金属部分のギヤにはカップグリースを塗り、プラスチックギヤにはミニ四駆用のグリスを塗りました。ミラー動作用のピンのネジ部分にもミニ四駆用のグリスを塗っています。
KURE [ 呉工業 ] グリースメイトペースト (280g) [ For Mechanical Maintenance ] 万能グリース [ 工具箱の必需品 ] [ KURE ] [ 品番 ] 1159
グレードアップ No.383 GP.383 Fグリス (フッ素樹脂配合) 15383
動作確認したらなぜか動いたので(笑)元に戻します。おそらくカプラー不良というのが原因だと思うのですが、夏場だけ動かなかったというのが不明です。しばらく様子見しながら使いたいと思います。
それにしてもこのミラーかなり重いです。内部に金属ギヤがたくさん使われているせいだと思うのですが・・・最近の車だともっと軽くできているのでしょうか。電動格納や電動調整が大変に重宝するのでいくら軽くなるとはいえ手動式には変更しませんが、軽い電動式があったら考えてしまうかも。